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なかなか厳しい内容ですな。
2006-05-27 土 16:02:11 /URL /木村総統 /編集

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秘密にする

幻想のアイロニー

僕は夢を見た。

今思えば、あれは僕に対する深層心理からの警告であったのかもしれない。

一時期はよく正夢を見たもので、気になって仕方が無いのである。


S野の家に上がり込む僕。
そこはS野の家であるという筈なのに、その家の概観は僕の家に酷似している。
何故か外から二階に上がる。
よくわからないが、夢の中では飛べるとかいうアレだと思われる。

部屋の窓から身を乗り出して見渡すと、知人Aがいる。
知人AはS野はここにはいないと言う。

出ようとするとS野の部屋の奥から笑いながら「それ」が来た。
僕は「それ」を知らない。
「それ」は眼鏡を掛けていた。
見たことのない顔だが、笑っている。

僕は「それ」に話しかける。
ゲームについての話を試みた。

だが「それ」は窓にはまだ僕の腕があるにも関わらず、近付いて来て窓を閉めた。
僕は腕に激痛を感じる。
(夢なので感覚的ではなく擬似的で視覚的なものである)
僕は腕を引き抜いて窓の外で絶叫した。

僕は隣の窓から再び身を乗り出そうとするが、
やはり「それ」は再び窓を閉める。
挟まれる自分の腕を視て僕はのたうちまわる。

僕は下に飛び降りて家の庭から敷地外に出た。

見たことのない顔。
「それ」が誰なのかわからない。

携帯にメールが届く。
送信者は「それ」だった。

絵文字入りのそのメールは同じものが5通。
開いてみると、それには僕を酷く傷付ける、挑発と僕しか知り得ないものが書かれていた。

僕がS野と学校から帰る過程をメールで送ってきた。
何時に本屋寄ったなど、何故に「それ」がそんなことを知っているのかわからない。
そもそも、どうして「それ」が僕のメールアドレスを知っているのか?

「それ」が僕に電話をかけてくる。
その内容も定かではない。
「それ」がかけてきたという記憶のみがあるが、内容が欠損している。
どうしても思い出せない。
「それ」の電話番号を着信拒否に設定したのはよく覚えているのに。

何故か僕は走行するバスの車内にいる。
自宅から5分のスーパーマーケットの前の通りだ。

僕はS野に電話をかける。
バスの車内でS野と電話で話す。

「お前と遊んでいる『それ』は本当は性根のひねくれた、
 表向きは笑ってるだけのインキャラ野郎だ」

僕はS野にそう話した。だがS野はまともに返事をしない。
「それ」への悪口を連ねるにつれS野の返事が適当になり、
罵倒が頂点に達するとS野は電話を一方的に切ってしまったのだ。

その通話の直後に「それ」からメールが来る。
メールの内容は僕の着信拒否についてさらっと一行で皮肉的に触れ、
僕の恥部が云々と書かれていた。

音声ファイルが添付されていた。
「それ」の肉声だったのか、それとも別の何かなのかはわからなかった。
怖くて僕はファイルを開くことができなかった。

僕は呆然とした。僕の全てを知る「それ」にどうやって勝つのか。
結論付けられないまま僕の目は覚める。




起き上がった瞬間に、僕は夢が夢であると気付いた。
全ては僕の脳内で展開する虚妄であったのだ。
貴様の存在も虚妄に過ぎないのだ、と僕は奴を小声で断罪した。

そして今に至り、夢の内容を綴っている。
僕はあの夢について考える。

「それ」とは誰だったのか。

確か、最初に「それ」を視たときに、僕は話しかけた。
だが、「それ」は窓を閉めた。それが何を意味しているのか。

つまりは、「それ」は僕とのコミュニケーションへの拒絶を象徴していると言える。
拒絶こそが窓を閉めるという行為の象徴であったのだ。

夢の「それ」が執拗に送ってきたメール。
同じような文を何度も。
何故か僕のアドレスと電話番号まで知っている。
電話で僕が「それ」への罵倒を連ねると、何故かS野は電話を切る。
S野と「それ」は友人関係にあるのだろう。
だから「それ」への罵倒にS野は難色を示したのだ。

そして表っ面は笑っているが、内面にひねくれた暗い面を包容する「それ」

僕は書いている今、はっとした。
気付いた。
「それ」の正体、それはまさに僕自身だったのだと。

近付く人とのコミュニケーションを拒絶する。
心の窓を閉める。
これは僕と同じだ。

眼鏡をかけている。
これは僕だ。

アドレスと電話番号を知っている。
自分のアドレスと電話番号を知らないはずが無い。
これも僕だ。

僕とS野が本屋に寄ったのを知っている。
これは僕だからだ。

執拗でカンに障る、受信者に精神的苦痛を与える文章のメール。
これって僕の書くメールそのものだ。

夢の中の僕は奴を「お前(S野)と遊んでいる奴は本当は性根の
ひねくれた、表向きは笑ってるだけのインキャラ」と形容した。
これも僕自身のことじゃないか。

僕の全てを知る「それ」とは、僕自身のことだった。
最終的に僕が恐怖で呆然としていた相手、それは実は自分自身であったのだ。

「それ」は近付く者を拒絶する。「それ」は近付く者に痛みを与える。

これが今の僕なんだ。僕の夢の中の「それ」、すなわち僕自身は、
僕に強烈な皮肉を見せてくれたのだ。




幻想(ゆめ)のアイロニー(皮肉)

終劇
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なかなか厳しい内容ですな。
2006-05-27 土 16:02:11 /URL /木村総統 /編集

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